株式会社 鑑定法人エイ・スクエア-Appraisal Firm A square-

高度な専門性を有する不動産鑑定会社です。全国ネットワーク化により、あらゆる鑑定・調査ニーズにリーズナブルな報酬額でお応えします。

お問合せ専用ダイヤル (NTTフリーダイヤル) 0120-956-392  営業時間 平日 9:00-18:00

RSS FEED

不動産はオークションで売りなさい - 共信トラスティ/土屋忠昭

 

不動産の売却を検討している人であれば、少しでも高い値段で売りたいと思うのが当然です。ところが実際は不動産の取引に不慣れなオーナーが物件を高値売却することは極めて困難です。一般的に不動産の売買は不動産仲介会社を介した買い手との「相対取引」によって行われ、売買価格は取引相手との協議や交渉で決まります。

 

相対取引の一番の問題点は、売主と仲介業者、あるいは買取る不動産業者との情報格差にあります。

 

土地の価格は「一物四価」といわれて、一般の人にはわかりにくくなっています。

 

四価とは、一般的な土地の取引価格に対して指標を提供する①公示価格、相続税の課税基準となる②路線価、固定資産税の課税基準となる③固定資産価額、④実際の取引事例です。売却価格の査定にあたっては、取引事例が売却価格に一番影響力がありますが、取引事例の中でも高い価格の事例を選択するか低い価格の事例を選択するかによって結論は大きく異なります。素人の売主は、具体的な取引事例の詳細を知ることができません。

 

最近、国土交通省のホームページの、不動産取引価格情報検索で、取引事例を検索できるようになりましたが、取引事例の所在地を特定して示されていないので、価格を知りたい土地と比較が十分できません。そこで、一般の売主は不動産業者の査定価格に従わざるをえないこととなります。タチの悪い仲介業者は故意に高い査定価格を提示して、これをエサに売主から専任媒介契約を受託し、その上で、ジワジワと低い価格での売却にさそい込むという手法をとります。

 

私たちは売主ファーストという理念のもとに、物件を売却したいという数多くのお客様について、高値売却を実現してきました。こうした経験から確信しているのは、不動産は〝オークション″(入札)で売却するのがベストだということです。複数の買い手が買値を競い合うオークションでは市場原理が働くため、相対取引よりも高値での売却が可能になります。さらにオークションによる売却では、売却プロセスの可視化が図れます。売主に対して、売却物件を紹介した購入検討者の名前をリストで示し、入札のあった買受申込書の開札は売主立会の下で行い、買受申込者の名前もリストで報告します。また、オークションによる売却では、売却条件や売却スケジュールを売主ペースで行うことができます。これらのメリットは、相対取引では決して得られません。

 

次回(二月四日号)では、オークションの具体的展開をより詳しく説明させていただきます。

 

共信トラスティ

不動産鑑定士 土屋 忠昭

株式会社ビル経営研究所の「週刊ビル経営」より転載(許諾済)


« »

お問合せ専用ダイヤル (NTTフリーダイヤル)
0120-956-392
営業時間 平日 9:00-18:00

(C) Copyright 株式会社 鑑定法人エイ・スクエア ALL rights reserved.